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    2017-11

    山登り - 2017.06.27 Tue


    昨年暮れから続いている痺れを治すべく、
    六月初旬に左手の手術を受けて以来、
    目下のところ製作をしばらく休んでます。

    図面を書いたり、本を読んだり、端材の整理をしたり、デスクの資料を片付けたり、、、

    どうにも体が鈍ってきた頃にやっと糸を抜いてもらって、
    傷口ももう大丈夫になったので、思い切って旅に出ることに。




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    ローカル鉄道を使っての、のんびり列車の旅なんて本当に超久し振りのことです。


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    兵庫県から鳥取県へ、穏やかな初夏の日本海を眺めて着いたところは
    初めての鳥取県鳥取市。

    鳥取民藝美術館でバーナードリーチの鳥取での足跡を辿る。
    この美術館を作った郷土の偉人吉田璋也との交友など。
    日本の自然と人間の暮らしを愛した先人たち。



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    鳥取民藝美術館、たくみ工芸店、たくみ割烹店、と並びます。


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    知らない街をひとりぶらぶらするのは本当に楽しい。
    自分の日常を離れて、せっかくだから思い切り開放感に浸る。


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    近くにいる友人が車で拾いに来てくれて、一緒に大山へ向かう。
    兵庫の山村に移住してこれからの暮らしを模索している友人。
    その楽しく真剣な実践のあれこれを聞きながら。


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    偉大な大山の広大な裾野に広がる、美しい森を抜けていく。
    この辺りは欅や楢、松、杉の植林などの二次林。
    ブナ原生林はまだまだ先。とても楽しみ。


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    人間の営みもある。広々して寛大な大山の自然の中に。

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    車を降りて歩く。
    標高600メートルくらいの沢に出て頂上を望む。


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    ブナ原生林。
    数としては知らない木のほうがずっと多いが、
    ミズナラ、カエデ、ハンノキ、カツラ、杉など木工素材として馴染み深い木が
    姿も大きくてやっぱり目が行く。一本一本の存在感と全体の調和。
    素晴らし過ぎて胸が一杯になる。
    高度が上がるにつれブナの割合が増える。ナラはいなくなって、カエデが時々。


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    登山道が急峻になり遠景が見え始める。


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    下界という言葉が浮かぶ。ここは天上。


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    下で見上げていた北壁も間近に。


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    3時間半で最初の頂に到着。標高1,709メートル。
    この先の尾根縦走は危険が大きくて禁止されている。


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    ずっといたい気持ちになるけど、ここはイノシシもシカも人間も暮らせない場所。
    鳥たちの声を聴きながら、1時間ほどゆっくり過ごし、下山。
    ありがとうございました。また来させてください。


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    山里の朝。
    人が自然とともに暮らすことを思い出させてくれる場所。
    思い出して、そしてそれを実践することは、都会にいては出来ないし、
    山村に住むだけで出来るというものでも最早ない。どこまでするか、どこまで
    今の生活から、社会から離れるか。離れながらどう繋がって、何を届けられるのか。
    都会の自然志向の欺瞞が見え隠れする自分は中途半端だなと思う。
    普通にしていたら流されて分からなくなってしまう、気がつかないうちに。
    人間もその社会もきっと普通に考えている以上に狂っている。
    何をどうしたらいいのか。今やろうとしていることの中にあるもの。嘘か最善か。
    少なくともそれが見える場所までは戻らなけりゃ本当にもう危ないんだろうと思う。
    でも、(だから?)家具を作ってそれで出来ること、それはまだあるとは思っている。
    もちろんくだらない失敗に流れてしまうことも簡単に起きると。それくらいに
    思ってやらなければいけないと。


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    奈良オーガニックマーケット。
    出店中の友人木工家の展示。美しい木の道具たち。


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    都会の人間の暮らし。

    それに愛おしさを感じているから、自分は家具を作るのだということも。







    花森安治さんの言葉 - 2017.06.17 Sat

    きのう7~8月の展覧会DMの街配布をして最後のGOCYICAFEさんで休憩中、本棚にあった「花森安治のデザイン」をなんとなく手にとって読んでいると、彼がに大橋鎮子と初めてあったときに言った言葉が紹介されていた。女手一つで自分たち姉妹を女学校に行かせてくれた母親に孝行したいから、女性の役に立つ雑誌を出版したい、という彼女に答えて言った言葉だ。大政翼賛会が解散し太平洋戦争が終わった年のこと。

    …花森は、「君は親孝行だねぇ」と感心し、「ぼくには、もうおふくろはいないから、君の親孝行を手伝ってあげよう」と賛同した。そして、「ひとつ約束をしてほしい。もう二度と、こんな恐ろしい戦争をしない世の中にするためのものを僕は作りたい。一人一人が自分の暮らしを大切にしていたら、戦争にならなかったと思う」と語った。…

    安保法制、特定秘密保護法、共謀罪、、、ものづくりをしていても、ずっと心が落ち着かなかったけど、そんなときに自分にとってこれは本当に大きな言葉でした。この頃よく耳にする「政治とは日常の暮らしそのものだ」という言葉が自分にとって意味するところがやっと見えた気がした。
    この後、花森安治と大橋鎮子は1948年9月に「言論の自由を守り、紙面の美しさを保つために」広告をとらない「美しい暮しの手帖」を創刊します。

    …「まじめに自分の暮らしを考えてみるひとなら、誰だって、もう少し愉しく、もう少し美しく暮らしたいと思うに違いありません。より良いもの、より美しいものを求めるための切ないほどの工夫、それを私たちは、正しい意味の、おしゃれだと言いたいのです」…

    あれから69年。さて今、この先の世の中に必要だと自分が思う、より良いもの、より美しいもの、それを探しながら信じながら、ものづくりをしていくのが僕の暮らしであり、政治でもあったのだと思ったのでした。


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    3月と4月あれこれ - 2017.04.02 Sun

    しばらくご無沙汰してしまっているうちに、季節はすっかり春に。



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    欅の一枚板の座卓。広い部分は二股部分のスライスで
    幅1,100くらいの大板でした。元のほうが狭くなってて
    700足らずと変則的なカタチのローテーブルに。

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    二股の一方は芯持ちで、やっぱり割れがきてました。
    ここは象嵌で全部埋めてしまいました。

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    新築の離れに搬入。窓の外には大きなソメイヨシノ。
    そう、お花見の宴に間に合うようにとのご要望でした。
    3月の初めに余裕の納品をして開花を待つの図。
    そろそろ咲き始めてるかな〜

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    知り合いの方から、農場の一角にあった大きな楠を伐採することに
    なったので家具の材料になりませんか?という問い合わせ。
    なりますよー!!っと即答していただきに行きました。

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    元が極端に広がり、全体にうねうねと南方の木の躍動感。
    製材を待ちます。
    早く挽きたいな。たのしみ!

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    そして3月はずっと檜の収納家具を製作中。仕入れた25ミリの上小節の板が
    工房内に山と積まれました。

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    粗木取りして、、、

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    、、、削っていきます。
    工房は檜の芳香でいっぱいに。

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    本や資料の整理棚をいくつか作らせていただいております。

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    引き出しの把っ手だけはムクノキを使っています。
    粘りがあって割れにくい、折れにくい、、、
    把っ手や椅子の脚に長所が活かされるはず。
    でも木目もとても綺麗です。

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    檜の製作まだまだ続いて4月突入。
    夏に向けてますます忙しい毎日が続きます。

    ゆっくりお花見したいなぁ、、、

    ケンポナシのダイニングテーブルと椅子 - 2017.02.23 Thu


    ずらりと並んだこの子たちの製作で2017がスタート!



    ダイニングテーブルと食卓椅子5脚のご注文をいただき
    デザイン、製作しました。
    写真は4脚ですがお客様は5人家族で、木口側からもう一人座ります。
    椅子は余分に1脚作ったというわけです。

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    年末に作ったベンチに続いて今年のスタートもケンポナシ=玄圃梨
    でした。
    鉋をかけるとキラキラと品の良い輝きを放つ美しい木です。



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    またいいケンポナシの木と出会えるといいなぁ。

    2017年始まる!(もう、とっくに…) - 2017.02.11 Sat


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    新年明けまして、、おめでとうございます!!

    …を申し上げそびれたままに、もう2月半ばとなっておりますが、
    皆様お変わりありませんか?

    思い起こせば昨2016年は注文家具の製作に加え、地域材を使った
    家具作りへの取り組みとその関連展覧会の企画、意欲的な展覧会が続いた
    4年目VOLVOXでのサポートワークと詰めに詰め込んだ1年間でした。

    そして2017年の活動予定もすでに年末までほぼ埋まっていて、、
    やっぱり今年も走りっぱなしの1年になるんだろうなぁ。。。。

    でもなんだかこの頃はもうのんびりしたいなぁ、なんてことも考えなく
    なっちゃいましたね。
    元気でいつも無我夢中でいれたらそれ以上の幸せはないしなって(笑)

    相変わらず迷うことも多いけど大きな方向性は変わってないし、この先も
    もう変わらないと思う。

    だから自分に出来ることは精一杯やってそれを前に進めておきたい。

    その時々の面白さを味わいながら、人との出会いに感謝しながら、
    そして一つひとつの木との出会いを楽しみながら、やっていけたら
    いいな。

    さて、お正月休みにデスクの引き出しの奥から出てきた古いメモ(パソコン
    じゃなくて紙のね!)を文字打ちしておいた。

    2009年に個展させていただいたギャラリーの会報に寄せて書いた文章ですが。
    自分で言うのもナンナンだけどなかなか良いこと言っております。笑
    まぁこれ、その後もあっちこっちで言ったり書いたりしておりますので、

    「またそれかよ〜」って言われちゃいそうですが。
    今年もこれを自分の胸に!




    木を削る日々
    ときおり手を止めふと考える

    この切り口の木目紋様は人の手を経て初めてこの世に現れたのだと

    いつかは山に朽ちる木を少し早めに伐って永年利用する知恵と
    木肌を丁寧に削りそこに美を見る感性を
    それを僕たちが持ち合わせていること、その不思議さを

    地球上で人間だけが物を作りそれを通して自然と関わっている
    そして凡そ良いことも悪いことも大抵はここに端を発している

    木に限らず、物を作る僕たち人間が素材と呼んでいるもの
    それらは全て自然からの頂き物だ

    だから大切に使って活かす
    そして新しい美と利を創る

    それが物作りの役割だといつも自分の胸に心得ていよう
    人と自然がずっといい関係でいるための
    大事な心得だと思うから (2009.10.13)



    ということで、おそくなりましたが、、、
    本年もどうぞよろしくお願いします!!



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