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    2018-02

    栓とケンポナシの食器入れ - 2018.02.14 Wed



    食器棚と言うと普通は高さ1600〜2000ミリくらいで
    上下2段になってたりするもののことだけど、これは
    食器棚を作ってという注文だったから比較的かなりの小型ですが
    食器棚と呼んでます、自分も注文主さんも。

    でも3人家族でこれくらいのサイズに納まるくらいのモノで暮らす
    くらいで丁度いい、、という感じもするね。
    必要以上のモノを買わない、持たない、、、
    人類がこの地球で生き延びるために、
    取り敢えず何をおいても、先ずはそれは必須じゃないかな。

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    ここしばらく箱物は板差し(イタザシ)で作っていたので久し振りな感じの框組み(カマチグミ)。
    フレーム構造に薄い板をはめ込んで躯体が立ち上がる框組みの箱物
    が組み上がった時は、在来工法の木造建築で言う建前(タテマエ)で家の
    カタチが出来上がる時の感動と同種のものがあり、板ざしとはまた違う
    達成感みたいなものがあるなとやってみるといつも思う。

    今回のこの小さな食器棚の材料は、フレームがケンポナシで、
    天板とサイドの羽目板(ハメイタ)、そして引き出しの前板と
    扉の枠を栓で作りました。あと、引き出しの中と本体背板と中の棚板には
    檜を使ってあるので、全部で3種類の木で出来ているということです。

    こうやって一つの家具にいくつかの樹種を組み合わせて作ることは、
    個人の工房作家の家具では時々見かけるけど、どちらかというと
    少数派かもしれない。差し色にほんの少し別の木を使うことはよくあっても、
    大きな構成材を異樹種混成で作るというのは。
    以前他の木工作家とそれについて話してる時にも、その彼は、
    「自分は有り得ない」と言っていた。そう、人によって
    好みが分かれるところなんだろうな。

    木は一つ一つ違うので、同じ樹種でもいろんな色や木目など
    その表情は変化に富んでいて、そこが木という素材の面白いところ。
    だから、素材で遊ぶことがエスカレートして、違う樹種混成でやる
    というようになるのは、特別変わった試みでもないのだけど、
    上手くやらないとちょっとゲテモノっぽくなってしまうし、
    綺麗な調和を品良く表現するのは、それなりにセンスを
    働かせてやらないと良い作品にならないという気がしてる。
    で、僕は好きなんですね、混ぜて作るの。始めた頃からよくやって
    きてるから、きっととても好きなんだと自分でよく思います。

    それと目下鋭意取り組み中の、地元材の家具作りにおいては、
    この異樹種混成家具は、なかなか都合がいい、ということがありますね。
    今の所地元の広葉樹はいわゆる商業流通が殆ど無くて、
    使おうと思ったら、一本一本自分で調達することになり、必ずしも
    いつも同じ樹種の木が豊富にストック出来ないことになるので、
    有る木を混ぜて使えば解決!となるし、そうやっていくつかの木を組み合わせて
    出来た家具って、いろんな木がある雑木林を散歩するような
    楽しさがあるんじゃないかって、僕は思ってるんだけどね。

    というわけで、せっせと地元材の丸太を集めるこの頃。
    伐って捨てられるのをもらったり、自分で伐り出したりして、
    製材所で板に挽いて、桟積みして乾かして、、、となかなか手間暇かかるし、
    丸太から家具材に乾くのには3〜5年くらいかかる、時間的にも
    悠長なことにはなるんだけど、まぁ本来それはそういうものなんだから
    ね、木で家具を作るってことは。

    20180214084433f4b.jpeg

    森の中で伐って引きずり出して、、、

    20180214084434cd0.jpeg

    土や砂をよく洗い落として製材所へ。

    20180214102353959.jpeg

    製材して、、、

    20180214102355415.jpeg

    桟積みして3〜5年乾かす。

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    やっと削って加工して組み立てて、、家具の完成。

    今でも家具が出来上がる度に、この子は木から生まれてきたってことを
    いつもとても感じるんですよね。










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    お正月雑記 - 2018.01.05 Fri


    新年おめでとうございます。2018年が始まりました。

    ここ三重地方では比較的に穏やかな好天の三が日でしたね。
    近所の神社やお寺の初詣、初参りも賑わっていたようです。

    毎年お参りしている丹生太師さんこと、多気町丹生の神宮寺成就院では
    昨年の台風の大雨で本堂に上がる階段脇の回廊が崩壊してしまい、
    再建の目処も立たないまま石階段も通行不能で
    なんとも残念な状態が続いていていました。
    https://iseshima.keizai.biz/headline/2879/
    在りし日の回廊。写真左側の白壁の建物。
    本当にいい風情でした。
    20180106071036548.jpeg

    神宮寺では折しも山門が400年ぶりの建て替え工事の為に解体されていたのですが、
    こちらは再建資金2億7,000が同地所縁の篤志家の方より寄進されていて
    順調に進んでいるようで、2年後と言われている落慶法要が楽しみです。

    https://mainichi.jp/articles/20171101/ddl/k24/040/132000c

    回廊再建もなんとかなるといいんだけど。
    図面はあるんだろうか、お金もいくらかかるんだろう、、、

    さて僕のお正月ですが、この初参りと3日の同窓ランチ会(これも楽しかった!)
    以外はほとんど家に篭って、ぬくぬくだらだらビール飲みながら
    大好きな音楽に浸って過ごし本当にゆっくり骨休めをさせていただきました。

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    ま、こんな感じね。
    ぬくぬくだらだらの師匠うちのグリとサバですが、
    そういえば今年は戌=犬の年だったなと
    昔々僕が子どもの頃うちにいた子たちを思い出して古いアルバムに
    その姿を探したのだけどあんまり写真遺ってなかったなぁ。

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    そう、ベル。物心ついた頃にいた子。とてもお利口だった記憶。

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    ベルが居なくなってそのつぎのエル。垂れ耳の白い雑種だった。
    エルのつぎにいたのがドンだけどいい写真がなかった。
    妹が仲良しだったから彼女が持ってるかなぁ。

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    最後のダイとアン。大安町から来たからダイとアンだったような。
    両親よりも長生きしてそのあと僕たちが引き継いで飼っていた。
    外に繋いでなきゃならないのが心苦しくて、この子たちが居なくなって
    20年くらい、犬不在です。
    でも、この頃周りの友人たちの飼ってる小型犬の姿を見ると、ちょっと
    いいなぁと思っているのでした。

    さて仕事始めは4日に予定されていた受注品の整理棚の搬入、、、
    はずでしたが、急きょ延期になり、まぁ今日も休んじゃおう、
    とたぶん工房開設以来初めてのお正月4連休となりました。

    年末の記事にある通り、あまりにギュウギュウに詰まった2017に
    燃え尽きたのか、、なかなかこの脱力モードから動き出せないまま
    です。

    でも昨日はなんとか仕事始めの恒例、工房近くの氏神さま、辰水神社への初詣
    をして、今年前半の製作予定の図面や材料の検討作業を始めることが出来ました。

    ありがたいことに今年も半分くらいは依頼製作の予定が埋まりました。
    やっぱり今年も自分の作品作り、木工家仲間の皆さんとの共同企画、
    volvoxの運営、、と盛り沢山な一年になりそうです。
    それも含めて一つひとつ、納得のいく仕事をコツコツと積み重ねていくのみ
    だなぁと思っています。

    また今年も新しい出会いがきっと次々とあって、自分の世界もまた広がって
    いくこともとても楽しみです。
    そしてその一つひとつと丁寧に向き合っていくことを心掛けていきたいと思います。

    ということで、2018newforest スタートいたします。
    どうぞ皆様、本年もよろしくお願いいたします!




    2017大晦日 - 2017.12.31 Sun

    製作はどうにか昨日で完了して
    今日はたまっているデスクワークや雑用を少しでも片付けておこうと
    机に向かっているのですが、、、

    あぁ、このまったくの空っぽ感、、、
    窓の外を眺めてずっとぼんやり、、、

    一年ごとにますますあっという間、、、と毎年言うようになって久しいけど
    本当に今年はこれまでの人生で一番と言ってもいいくらいに、
    いろんなことが次々とあっていっときも息つく間もなく、
    忙しいなんて言ってる間もないくらいに、詰めに詰め込んで
    突っ走った一年だったです。


    あぁでも最後にこのブログでまだちゃんとまとめていなかった、ローカルウッド活用プロジェクト
    の流れの中で作った実店舗のスタートについてだけは、ご報告して一年を終えたいと思います。

    つ、ついに、、、
    身近な森の生活道具 地元材家具店 『森と人の環』をやっと完成させることができて、
    この11月から営業を始めることができました〜!!

    豊かな森林に恵まれたこの土地の人々の暮らしの中にもっと地元木材を活用しよう、
    という木材の地産地消という意味でも、この土地の気候風土が育んだこの土地ならでは
    の風合いを持つ素材と共にある創作活動は、きっとこの土地ならではの作品を生み出して
    いくという意味でも、この小さなお店から新しい未来、懐かしい未来が生まれていくことを
    願っています。Let’s start going local !! ローカルで行こう!!

    金、土、月曜のみの 10時半から 16時までという営業時間でのスタートですが、皆様
    ぜひ一度お訪ねください。新年は12(金)からの営業スタートです。
    10人以上もの作家たちの手による、いろんな樹種の木の家具や雑貨が並んだお店です。
    尚、日曜日については「注文家具ご相談日」としてご予約の方に対応いたします。

    〒510-1232 三重県三重郡菰野町宿野56-1 Tel 059-329-7711 Fax 059-329-7721

    ホームページもまだ表紙だけですが、年明けには完成する見込みですので、ぜひご覧になってください。
    森と人の環ホームページ


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    森と人の環のエントランス風景


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    そしてこちらは今年の夏にケンポナシと神宮杉で作ったダイニングテーブル

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    同じく飾り棚

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    そしてこれは秋に作って納めた食器棚。本当は国産の針葉樹で作れたらよかったけど
    手頃な値段で柾目の材が手に入らず米栂での製作となりました。
    こういった大型家具の受注製作には均一で使いやすい素材が適しているので、地元材の中では
    今のところ植林針葉樹の柾目板が有望だと僕は思っているのです。
    それで目下顔合わせた製材屋の方々に家具用の杉檜柾材を生産してもらうようお願いしているところ。
    建具材みたいに年輪の細かな緊張感のある高級材でなくてもいいんですよね。
    温暖な地元の年輪幅の大きな材の持つ大らかさが僕は好きです。

    地元材家具店の工事と並行しての注文家具製作、ボルボックスの運営、展覧会のサポート、、、
    そして先だってご報告した『三重の木の椅子展』開催、、、それから手の手術に孫娘の誕生と、、、
    ほ〜〜んとうに盛り盛りだくさんだった2017年。でも、なんだかんだ言っていつも先ず自分が
    目一杯楽しんでるのかもしれません。兎にも角にも、仲間のみんなに、関わってくださった皆々様に
    心から感謝の気持ちでいっぱいです。

    ありがとうございました!!!!

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    そして皆様、どうぞ健やかに良き新年をお迎えください!!!!

    2018僕もがんばります。よろしくお願いしますー!







    三重の木の椅子展 ご報告 - 2017.12.15 Fri

    『三重の木の椅子展』は4日間で1350名のお客様にご来場を頂き、
    終始賑やかで楽しい展覧会となりました。
    お気に入りの椅子と会場風景をいくつかご紹介させていただきます。




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    今回の展覧会でひときわ異彩を放っていたこのスツールは竹で作られていました。
    建築家の須賀幹夫さんの作品です。
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    ベテラン伊藤義次さんの檜の椅子。着色され、一般的に檜の白木のイメージから随分違っていた
    せいか、多くのお客様にこれが檜!?って驚かれていました。

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    克工務店、岸田さんの作品。栗の古材と鉄、ガラスを組み合わせモダンで
    おしゃれな作品に仕上がっていました。しかし重かった……

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    山桜のセパレートベンチ。一年前に注文で作ったものを
    クライアント様宅からお借りして出展しました。僕のです。
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    杉のスツール。杉でポップな椅子を作ってみたくてアクリル絵具で色を付けました。
    自分で伐採した杉です。これも僕の。
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    鉄を上手くコントラストにしたアートなセンスのステキな椅子とスツール。
    荒木紀裕さんの作品。
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    ノッティーハウスの福永慎吾さんの檜のローチェア=座椅子。
    完成度高いデザイン、綺麗な仕上げ。
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    材木企業のオオコーチさんは檜の子ども椅子。デザイン・監修は
    家具作家の松原智久さんが担当されています。
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    県産檜の合板を使ったシンプルな椅子。建築家 米田雅樹さんの意欲作。
    内部空洞はなく一人で持てないくらいの重さ。
    僕はその重さが良かったと思いました。
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    檜のロッキングチェア。尾鷲の家具作家 竹内健悟さん。檜の使い方
    こなれてるなぁと思いました。座り心地も良かったです。
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    建築家グループ ミエケンジンカイと中勢森林組合の合作。丸棒をバンドで縛れば
    椅子になる、、、目からウロコ。ユニークな発想でしたねー。
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    埼玉県で活動する三重出身の森川達男さんの檜のアームチェア。
    見た目通りのほっこりする座り心地で人気でした。
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    四日市の山中俊輔さん。才能ある若手の作家さんで、今回も完成度の高い
    作品でした。個人的には欲しかった椅子ナンバーワンでした。
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    杉の成形板を丸棒でつないで全体としてうねりを出した美しい作品は、建築家 加藤幸範さん。
    このまま巨大化させたらモダンな建築物になるなぁと想像して見てました。
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    杉を丸くスベスベに仕上げた、大工 丹羽怜之さんのスツール。
    小さいけれど存在感ありました。座るより撫でてたい感じ。
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    中学の同級生のみんなが来てくれて記念撮影。こういうのも展覧会の楽しみのひとつです。
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    座面を手斧でハツってあるのは大工 向井恭介さんの作品。ハツリストとして
    この頃有名な向井くん、なんでもハツっちゃいます。
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    地元特産ダイスギを使った谷藤重美さんの椅子。小径木でも十分
    頑丈で使いやすい椅子が出来るという、素晴らしい見本。
    もう500脚以上世に出ているというお話でした。
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    杉、山桜、を使った椅子、スツール。おおらかな空気感が持ち味の
    秋山茂さんの作品。杉の座面は柔らかで優しいね。
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    本当に多くの来場者に恵まれ、皆さん熱心にご覧いただいていました。
    先ずは大成功と言っていいと思います。

    他にもまだまだ素敵な椅子、面白い椅子がたくさんありました。
    主催業務全般を担った林業女子会@みえ のブログにて近日中にさらに詳細な
    出展作品と出店者の紹介がされるようです。
    そちらもぜひまたご覧になってください。



    『三重の木の椅子展』 - 2017.11.11 Sat


    実行委員会の一員として開催段取りに奔走して一年半。
    『三重の木の椅子展』が、開催まであと10日ばかりとなりました!
    出展者の一人として僕も何脚かの出品をしますが、
    会場には60脚超える、椅子やベンチやスツールがずらりと
    並びます。本当に楽しみです。ぜひ皆様も見に来て座ってみてください。
    地元材で作られた椅子たちに!


    2017年11月23日(木・祝) → 26日(日)
    三重県立美術館 「県民ギャラリー」三重県津市大谷町11番地(近鉄・JR津駅より徒歩約10分)

    9:30 〜 17:00 (入館16:30 まで) 最終日は15:00 まで

    最終日の26日 13:00から 林業女子会@みえ と出展者のトークショー
    201711110637007b3.jpeg

    生活に必要な家や家具の木材を 里山の森から伐りだし 製材して
    地域の職人が家や家具にする

    そんなふうに近くの木が姿を変えて私たちの生活の中に入ってくることが
    当たり前だったのは そう遠い昔の話ではありません

    しかし いつの間にやら人も物もそしてお金も世界を巡るようになり
    私たちの生活と地域の森林とのつながりは薄れてしまったように思います

    山に入る人もすっかり減ってしまいました

    地域の森に育つ木が 地域の人々の手を経て 私たちの生活に入ってきたならば
    里山の木と私たちの距離は また少し近づくのではないでしょうか


    「三重の木の椅子展」では この地で育った木を使い この地で作られた椅子に
    見て・触れて・座っていただくことで 地元三重の森林を
    五感で感じていただけたらと 思っております

    皆様のご来場を心よりお待ちしています

    「三重の木の椅子展」実行委員会






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    Yoichiro Yuda

    Author:Yoichiro Yuda
    家具工房NEW FOREST
    木工職 油田陽一朗
    〒514-2104
    三重県津市美里町家所4324
    TEL/FAX:059-279-3887

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